06/02/25 天窓
天窓に側板を打ちつけるためには胴縁が必要で、胴縁を打ち付けるためにはそれを受ける柱が必要なのですが、この天窓は上に行くにしたがって幅が狭くなり、最終的に一番上の部分には何もないという構造なので胴縁が固定できないのです。
それを補うために、上のほうに胴縁を打つためのダミーの母屋を設置することにしました。
これです。写真は合成です。

この母屋の左右の端に胴縁を打ちつけてあります。これで安心、水切りの銅版も焼杉の側板も打てます。
胴縁はこんな感じで入ってます。

手前に見える柱は一番下側の柱です。
横から見たところです。

屋根の勾配の出し方をD工さんに教わって、それをもとに胴縁が天井面や胴縁同士接する部分のそれぞれの面積を、出来るだけ広く取るようにして安定性を確保しています
右側はこんな感じ。

ちなみにこの胴縁は幅4.5センチ、厚さ3センチのしっかりしたものなので杉板を固定するのにも十分な安定性があります。
まずは水切り用の銅板を固定します。水が外側に流れるように外に下がるように傾斜をつけたL字型の断面の銅板を、下方向に瓦に押し付けながら出来るだけ隙間がなくなるように固定します。
上の隙間は狭いので銅版を切ったり折り曲げたり加工して、形がぴったりフィットするように入れます。
ここでもD工さんに教わった勾配の出し方をもとに、天窓の一番奥までぴったり収まるように形を揃えて切った銅板が入っています。
右側も同じく傾斜をつけたL字断面の銅板を瓦に押し付けながら固定します。
右側上部ももちろん勾配に角度をあわせて銅板を切ってあるので、置くまでピタッと防水です。
次回はこのように勾配にあわせて切った板を順次打ち付けていって側面は完成します。

あぁ、これで雨漏りの心配は無くなったなぁ・・・

って、まだ終わってないけど。

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