03/05/18
 板金ですが、当初予定していた形状に対して作業途中で色々と変更を続けた結果、「どう考えても一番上まで伸ばさないと水が上手く切れないぞ」という結論に至り、たまたま残っていた銅版2枚を使って延長することに・・・

 野地板を打ってルーフィングを張って板金を葺きます。左右の谷樋は延長、特に向かって左の樋は瓦の下をくぐらせて延長し結果的にかなり複雑な形状になりました。
 このうえに瓦を葺くのですが、普通に土を持って葺いては水が染み込むということで。表面に露出する部分に漆喰を盛って水を防ぎます。

 棟梁の指導のもとみんなで教わりつつ・・・などと思っていたのですが、この時点でまだまだ瓦を切ったり土を練ったりが続いていたためにほとんど棟梁一人でやっていただくことに・・・
 そんなことで良いのか?と思いましたが、さんざん瓦を切り土を練り終えた後ようやく屋根に上がってみたら、この作業はもう終わっていたのです。
 そんなことなので、とにかく見ていただくしかないんですが雨が降った場合の水の流れを考えて、必要なところすべてに漆喰を塗っていきます。
 この生クリームのような漆喰が雨漏りからこの家を守ってくれるのです。
 前から見たらこんな感じ。
 最終的に瓦を葺き終わったところはこんな様子です。見事に収まった瓦とともに、板金が美しく輝いてる気がします。

 そんな気がするんですけど、あまりにも土で汚れているためにその美しさは良く分からないのですよ、実際のところ・・・

 「早く雨でも降らんかなぁ」と不謹慎なことを考えてしまうのでした。

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