03/05/03,04,05
 さて、今回のGW作業の目玉商品でもある天窓の板金。当初はここにも瓦を葺くつもりだったのですが、寺社仏閣なんかでよく見かける「一文字葺き」という板金屋根にすれば、経年変化で美しい緑の天窓に生まれ変わるということを聞きつけた柑子庵は早速それを実行することにしたわけです。
 この部分は後々雨漏りの危険が非常に高い部位なので、特に水に強い構造にしておかないといけません。

 まずは天板部分の周囲に板金の枠を取り付けます。
 そこにレンガのように折り重なるような感じで銅版を貼り付けていきます。

 本来の一文字葺きとは違って今回は横長の板に一定の間隔で折り目をつけた物を立てに張っていく方法をとりました。

 なにせ素人なもんで、いきなり最上級のテクニックに挑戦!というような大それたことはさすがに出来ませんでした。
 てかてかの銅版はまず使い古された10円玉のようなくすんだ茶色になり、さらに時が経つにつれて「緑青」というサビのような物が付着していくらしいです。
 その後ある程度まで銅版を葺いたら次は瓦とぶつかる部分との水切りを作ってやることになります。

 ここからは少しまげては合わせ、少しまげては合わせの連続でかなり手間のかかる作業が続きます。 
 そして「これで問題ないでしょう」というところまできた段階で初めて銅版をたたいて隙間を締めていきます。
 そうやって出来たのがこの状態です。人が上に乗っても大丈夫、頑丈な天窓が出来ました。

 まだ100%完成してないですが、この時点でかなりの充実感です。

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