02/07/07 屋根の端の部分は板金で仕上げます。
 柑子庵の屋根ははっきりいって歪んでいます。そのために瓦を普通に葺いていくと、どこかで無理が生じてくるのです。
 それを解決する方法として、瓦が乗らない部分を板金を用いて修正することに決まり、D工さんにご指導いただきました。
 この写真は板金部分と瓦部分を丸瓦でかぶせて水漏れを防ぐためのテストショットです。この丸瓦は元々柑子庵の屋根に葺かれていたものです。
 これが全体図です。すその部分と天辺部分で約2倍程度の幅の差があるため、瓦を葺くのに不都合が出ないギリギリラインがこの両端部分となります。
 向かって左端部分は高さ約70ミリの部分まで折り上げる必要があります。この部分を丸瓦で覆い被せるのです。
 右端部分は斜めに50〜60ミリに折り上げて、瓦の端と重なるようにします。
 写真で分かるとおり、屋根の端に、てっぺん部分で瓦一枚分、すその所でちょうど人の体の幅分くらいの間で、瓦の無いところが出来ます。

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